家の価値がなくなったら困るので、試しに査定してみた
私達が「住み替えをやってみよう」と思い立ったのは、家を購入してもうすぐ3年になろうとしていた頃でした。
「そのまま住み続けてもいいけど、できる事なら別の地域に住み替えたい…」と悶々としながら”住み替え”や”家を売って買い替える”というキーワードでネット検索をしまくる日々。
そんな中で、新築で買った時から段々と家の価値は下がり続け、10年で新築の価値はほぼゼロになるという記事に出会いました。
と、いうことは住み替えれないか悩んでいる今の間にも家の価値って下がっているの!?
家の価値が下がる=売った時に手元に残るお金が少なくなるって事ですよね?
つまり、いつの間にか住み替えの可能性もゼロになるのでは!?
衝撃を受けた私は「とりあえず家の査定をして現実が知りたい!」と思い、不動産会社へ向かいました。
家の査定結果は意外に良かった(気がした)
私が一番始めに家の査定をしてもらったのは、駅前に大きな店舗がある地元で有名な不動産会社でした。
査定自体はすごく簡単でした。
不動産会社に電話で査定の予約を取り、建築資料を持っていくだけで10分ほどで終わりました。
査定額はなんと!購入時の金額そのままの値段でした。
私達にとってはローン残額を払っても十分にお金が手元に残る金額です。
「住み替えができるのでは!?」と大喜びで家に帰りました。
家の査定結果に不満を持つ夫。複数査定をしてみたら、思わぬ結果に!
家に帰った私は上機嫌で売却査定結果を夫に報告しました。
ところが、「うちの家の査定額がこんなに安いはずがない」というのです。
ポジティブな夫の意見に「現実はそんなに甘くない」と不満を持ちつつ、平日に動きやすい私が査定して回る事に。
ところが…!
複数の不動産会社に家の売却査定をお願いしてみたら、最初の不動産会社の査定額+300万円という結果が出たのです。
うちの家の売却査定額が高かった理由
なぜうちの家がそんなに高い査定額が出たかという話を簡単にしたいと思います。
主な理由はざっくり言うと、購入希望者の多いけど手放す人の少ない希少な立地だった、物件の条件が良かった、地価が上がっていたからの3つです。
私達が売った家はよくあるローコストの建売住宅でした。
私達が売った家のスペック
- 築3年の建売住宅
- 広さは50坪
- 延べ床面積32平米。
- 全室南向きの4LDK
- 前面道路6m、駐車場2台カーポートあり
- 太陽光発電あり
- 人口が増えて地価が上がりつつある、地方の中では都会の地域
- バスセンター近く、近隣商業施設も充実
- 幼稚園、小学校まで徒歩2分
不動産物件は購入希望者が多く、市場に出回る数が少ないと相場より高く売れる事があります。
だけど、売り出す値段をつけるのって難しくて、高値でつけてずっと市場に出てる物件は「何か売れない理由があるのかな?」と購入を避けられて値下げをしても売れなかったするそうです。
不動産会社の売却担当の方はその需要と供給のバランスを読んでいい感じの額を査定して営業活動をし、家を売る仲介をしてくれます。
家を売りに出してみる事にした
全部で3社家の売却査定をお願いしたのですが、一番高値をつけてくれて根拠を詳しくレポートで出してくれた会社と委託契約を結びました。
私達が家を売るためにやった具体的な事
私達が家を売るためにやったのは主に以下の6つです。
家を売るため実際にやった事
- 家の査定をしてもらいに不動産会社へ行く
- 不動産会社を選んで売却の委託契約を結ぶ
- 家の掃除をし、広告掲載用の写真を撮る
- 問い合わせがあれば、内覧の応対をする
- 購入申し込みがあれば売買契約を結び、家の中を空にして引っ越す。
- すべての鍵を渡し、銀行で売買金額と住宅ローンの清算をする
うちの場合、売りに出してから買主がついて引き渡すまでの期間が5か月ちょっとでした。
一番のトラブルは家を売りに出して3か月で問い合わせが無くなった事
家を売りにだしてから売れるまで、大体順調だったのですが、ひとつ挫折しそうになることがありました。
それは家を売りに出して3か月で問い合わせが無くなった事です。
家を売りに出してから、いつ内覧に来てもいいように毎日の掃除には気を使っていましたが、それ以外はごく普通に生活をしました。
家を売り出してからの3か月間で内覧希望者はたったの1組でした。
内覧後に購入を希望して頂けたのですが、ローンの審査が通らずに終わりました。
だが、しかし!!
内覧の問い合わせがなかった理由が判明!
家があまりに売れないので、「値下げを検討しよう」と不動産会社の担当さんの定期報告の時に話をしました。
すると、思いもよらない事実が判明したのです。
なんと!私たちの家はこの3か月間、自分達の仲介をお願いした不動産会社以外へ相談に来た顧客に家を売る事ができなかったそうです。
「不動産会社を信じすぎてはいけないよ」という話
私達が不動産会社と結んだ契約は、売るのは一社だけに売るのをお任せして、その代わりに定期的に報告の義務がある専属専任媒介という形式でした。
でもその契約って、家を売る側は仲介をお願いした1社を通さないと売れないのですが、買う側は他の不動産会社で物件を探している方でもいいんですよね。
だけど、他の会社を通して買われると買う側からの仲介手数料がうちを担当している会社に入りません。
だから売る側と買う側の仲介手数料の二重取りを狙った結果、買う側の取り扱いを自分の会社のみに制限していたようなのです。
うちが自分で気が付いて早い段階で担当の方に指摘できれば良かったのですが、そんな知識もなく、専門家のやる事だと全面的に信じすぎたのをとても後悔しました。
売り方を変えたら、内覧の申し込みが激増した。
家の売り方を変えて、他所の不動産会社でも買主の仲介をして良いようにしたら内覧の申し込みがたくさん来ました。
1週間で内覧が3件入り、そのうち先着の2件が購入の申し込みをしてくれたので3番目の方は内覧もする事もない内に売却が決まりました。
通常は内覧をして家の購入申し込みがあった後で、金額等の条件をして売買契約を結びます。
うちの場合、購入希望者同士が競ってくれたおかげで値下げ交渉なしで満額売却となりました。
売買契約を結んだら、3か月後に慌てて引き渡しです。
もし、どうしても引っ越しが3か月以内にできずに伸びる場合は売買契約の時に買い手側に交渉します。
しかし、その場合は引き延ばした分の家賃代分を値引きするような交渉になるそうです。
引っ越しの準備と同時に、保険の解約、住宅ローンの解約の手続きを勧めました。
引き渡しは買主側が借りる住宅ローンを利用する銀行で行われました。
そこでは書類をかわし、鍵を渡してこちらの口座に家の売却額の残金を振り込んでもらいました。
うちの場合は予め住宅ローン完済の手続きをしておいたので、その後すぐに全額返済しました。